社会人になって、コンピュータに触れる機会のなくなった私が、個人で初めて購入したPCがこのFM-11ADでした。
会社では、NEC PC-8801や、PC-9801が多く購入されていて、富士通のパソコンを導入しているところはなかったのですが、秋葉原でこのパソコンを見て、私の好みに合ったようで、ローンで安い車が買えるような金額で、本体、ディスプレイ、プリンタを揃えました。
この当時は、パソコンで漢字が出せること自体がまだ珍しい状態で、漢字表示用の漢字ROMも搭載されておらず、プリンタも7ピンのドットプリンタだったように記憶しています。
8ビットCPUがメインとI/O処理用に搭載されたパソコンで、メインメモリが128kByteだったと記憶しています。5インチの両面(2D)のフロッピーディスクドライブが搭載されていました。
同じ時期に発売されたFM-7と比べると、上位機種ではありましたが、ゲームなどの対応が雑誌でも、販売されているソフトでも比べると大幅に少なく、パソコンで遊ぶには、つまらないパソコンでした。元々は、F-BASICのみが添付でしたが、FM-7のそれとは、同じではないためFM-7のゲームが動かないなどもあったためでした。
unixも少し勉強したいと思っていた時に、OS-9というモトローラ6809専用のOSがあることがわかり、このOSを追加購入して、試してみていました。
8bitCPU向けのOSでしたが、OS-9/6809レベル2では、FM-11の最大メモリ容量1MBでまでも対応できるOSで、16bitのintel8086向けのMS-DOSなどと同じようなメモリ容量に対応できていたほか、マルチタスク対応であったため、Unix風のつくりも相まって、少ないメモリ容量にもかかわらず、その当時の知識の中で色々試してみていました。
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