OKITAC 4300C

僕の卒業研究で占有し、OS無しで、キー入力や、紙テープへのデータ出力などデータ収集システムとして必要な入出力も含め、リアルタイムで処理するようにアセンブラのみで作成を行ったマシンです。
ハードエラー発生についても、割り込み処理で記述していたところ、磁気コアメモリの故障が発生し、ハード修理をしてもらいました。
主記憶12K Wordの16ビットマシンで、卒業研究では、メッセージなども含め4kWordに及ぶプログラムを作成したと思っています。
紙テープでのプログラム作成で、間違った部分を紙テープで張り合わせて修正するような作業で、今のPCでは考えられないようなプログラム作成でした。おかげで、8単位の紙テープのコードを当時は読んで、修正箇所をつなぐようなことをしていました。
また、レジスタの内容がランプ表示されるコンソールがついていて、ランプの点滅具合と自分のロジックの違いを見つけてはデバックするようなこともできたのですが、今のプロセッサとは桁が大幅に違う目に見えるような処理であったのだと思います。
このマシンが置かれた軽電算機室は、実習棟の一部屋で、エアコンが当時2台設置されていて、夏場に一人でいるにはとても快適な部屋でした。

コメント

  1. […] 学校に在学中に新規に導入されたのが三菱電機製の汎用中型コンピュータのMELCOM COSMO 700Sで、TSS端末が接続されたこのコンピュータでした。なぜか汎用中型コンピュータでありながら、DIO(デジタル 入出力)インタフェースがついており、Fortranで、割り込み制御プログラムが書けるようにこのコンピュータに搭載のFortranは、拡張されていました。 この新しいコンピュータのこのDIO機能がどういうものか確認してみないかとの先生からの提案があり、それをその当時部活動もしないで、電子計算機室に出入りしていた僕に授業外で好きにコンピュータに触れられる条件になりました。 DIO機能を使うためには、マシンルーム内の電子計算機本体のパネル(DIO)にスイッチを付けて、ON/OFFをするなどが必要で、さらに、割り込み制御プログラムを稼働することができる権限は、一般ユーザでなく特権ユーザでないといけないため、通常の授業で利用するアカウント以外の特権ユーザ用アカウントを発行してもらっての確認作業となりました。 アセンブラでの割り込み制御プログラム作成経験もないままに、Fortranでの割り込み制御プログラム作成は、概念がわかるまで、何をしているのかわからず、割り込み制御をタスク制御などということも含め、コンピュータの理解を深める経験としては、大変有益であったと感じています。この経験が私のソフトウェアとハードウェアの関連を関係付けたと思います。 このマシンでの割り込み制御を学びつつ、OKITAC4300Cでのアセンブラでの割り込み制御を組み込んだ計測用システムのソフトウェア作成とを行うことで、割り込み制御、タスクの概念が私なりに身に付いたと思っています。 […]

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